バトルロワイヤル
「ちっくしょー!!白城、お前昨日の夜に児玉はてめぇに他に何も言わんかったんか!?」
「…“オレが基地に侵入して1時間たっても帰ってこなかったら白城(おれ)達を優勝させろ”って…。万が一の場合は基地ごと爆破するって言ってた…。」白城はオレの質問に答えた。
「…くそっ!!」
(…こ…児玉ァ…)




―基地本部―

くっそ…すんげぇ痛いやないか…体がまったく動かへん…
目の前にせっかく作った爆弾が落ちてるのに手も足もまったく動かねぇ…、このままじゃ死体処理場にでも行ってソッコーおだぶつじゃねぇか…

(ガサガサッ…)

ほら何やってんだよ体ァ!!軍人が横須賀達の体を動かし始めたじゃねぇか…直にオレの体も…

「…ん?なんだコイツ…まだ生きてんのか?」
軍隊の1人が体中蜂の巣で倒れる児玉に言った。
「何言ってんだよ、即死に決まってんだろ!!早く片付けろ!!」
「は、はい!!」

あほ軍人が…
オレは確かに死んでるかもな…
でも体は死んでても

心までは死んでねぇんだよ!!

(カブッ…)
児玉は気力だけで目の前にある爆弾に噛み付いた。

あばよ…みんな…

《ドオォオオオォオオォオォオオォ…》
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