バトルロワイヤル
―RANルーム―
《プルプルプルプル…えーと、まだ中の様子はわからないようです。いったい何が起こって…あれ?なんでしょうか?中から急に強い光が……》突然画面の中が真っ白に光りだした。
《きゃあぁあぁあ…》
甲高い女子アナの声が響いた。
「一体どうしたんや!?この光は!?」大野はパソコンに釘づけになった。
《あぁぁァ……ザーー……》
甲高い悲鳴から画面が砂嵐に変わった。
(ガタガタッ…)
オレの体が小刻みに震えはじめた。
「…爆発したんだ…児玉君…」白城は涙を流しながら言った。
「…そ…そんな……児玉さーん!!」大野はその場で泣き崩れた。
(プルプル…)
「…大丈夫か…山川君…?」白城は泣きながらオレに近寄ってきた。
「…ハハッ…なんでだよ児玉…?」
「…えっ?」
「なんでお前だけ先死んでんねん!御堂も健太も児玉もみんなも何でオレの前からいなくなんだよぉ!?」
「…山川君…」
「オレはお前ともっとしゃべりたかってんぞ!!児玉ァ、児玉ァ!?」
(ガンガンッ)
オレはパソコンの画面に頭を打ち付けた。
「やめろ山川君!そんなことしても」
「…わかってるよ…。こんなことしても児玉は帰ってこないってな…」
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