バトルロワイヤル
「ぐふっ…ぉぉぉ…」
(ドサッ…)
登米は腹を押さえながら膝まついた。
「登米ぇェエ!!」
「この野郎ぉおお!!」
五十嵐と更家は拳に力をこめた。
「どうせだったら2人でかかってきなさい…」山田大佐は構えた。
「…これが軍の大佐クラス…武術が段違だ…」
(グッ…)
「亮ちゃん、ちょっと来て!!」
(ダダッ…)
オレは真弓にひっぱられて走った。
「ちょっと真弓どこ行くんだよ!!あの2人を……真弓!?」

――――
真弓に連れてこられたのは校舎裏だった。
「今から亮ちゃんに話しておきたいことがあるの…。」
「……えっ!?」

―運動場―
「…………」
暑い日差しの中大統領は戦いを見守っていた。
(ズザザー…)
「ぐおぉおぉぉ…」
「五十嵐!!?」
五十嵐は吹っ飛ばされた。
「2人相手でもこんなの勝ち目がない…」大野はみながらつぶやいた。
(ヒュンッ…)
山田大佐は倒れた五十嵐に向けて拳を上げた。
(ま…まずい…!?)
「五十嵐ィ!!」
(ババババッ…)
「うおぉおぉぉ!!!!」
更家はことごとく山田大佐の突きを体で受けた。
「…ほぅ。なかなかいい“流し”だ…。更家君は空手をやってたかな?」
< 342 / 358 >

この作品をシェア

pagetop