バトルロワイヤル
(ススッ…)
オレは山田に向かった。
(…スリ足か!?こいつ剣道か何かやってた形跡は…)
「でもまだ私には勝てないぞ!!」
(シュドドドド…)
山田はまたオレに連続パンチを繰り出した。
(…スッ…スッ…)
(…見えるぞ…!!)
オレはパンチを全て避けている。
(パシッ…)
オレはパンチの一つを止めた。
「……まだオレは死ねない…」
(グォ…)
オレの拳が山田大佐の右頬に深く入った。
「ぐあっ…」
(ザザー…)
「なかなか効いたぞ…山川君…私も本気を出そう!!」
(ダダッ…)
山田は走ってきた。
(ドッドッドッ…)
「山川君…君の能力には驚かされたよ…」
オレは山田の突きを防ぎながら会話を聞いた。
「…オレの能力!?」
「あぁ。戦闘技術(ファイティングセンス)ってやつだ!」
「ファイティング…センス…?」
「戦い生き抜くための能力ってやつだ!!」
(バババッ…)
「でもそんな能力だけじゃやっぱ私には勝てない…よっ!!」
(ドゴォ…)

―――――!?―

「ぐほぉおぉ…」
オレの口から大量の血が吹き出した。
(…な…何でだ?…今の一発はスキが無くて見えなかった…!!)
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