バトルロワイヤル
(…そういえば…山田大佐はまだ誰も殺していない……。…更家達もただ気絶してるだけ…)
「…はぁ…はぁ…」
(ポタポタ…)
オレの口からは大量の血が出ている。
「山川さん、早く殺しちゃえ!!」
「亮ちゃん!!」
(…みんながナイフを使えって言ってる…)
(カチャ…)
オレは足元のナイフを拾った。
「はぁ…はぁ……、……行くぞ…!」
「早くこい、山川ァアァア!!!」山田は両手を広げ刺される構えに入った。
「…うわぁあぁあぁあ!!!」
(…ダダッ…)
オレはナイフを握り走りだした。
(…山田大佐…アンタの勝ちだ…)
オレの目から血に交ざって涙が流れた。
「うわぁあ…」
(グサッ…)

(ドクドクッ…)
刺された腹部からはおびただしい量のちが流れ始めた。

(カランカラン…)
ナイフはオレがナイフを放すと音を立てて地面に落ちた。
「…はぁ…はぁ…、…なんで…何でなんだよォオ!!!」オレはその場で叫んだ。
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