バトルロワイヤル
(プルプルプル…)
大統領を乗せたヘリは病院に向かって飛んでいった。
「山川君…早くマスコミのところへ…」
「…う…うん…」

「さっき大統領が刺された時なんと言っていたんですか!?」
「一体あそこで何があったんですか!?」
「…よーく聞けよマスコミども…これは世界中に発表するんや…“バトルロワイヤルはもう終わりだ…。世界中で首輪が外れている者は母国に残ることを命ずる。またバトルロワイヤルが終了している学校…つまりもう優勝者がいる場合はロシアでも母国でも好きなほうを選択しろ。また、各学校2人だけロシアに便乗が可能。これが世界政府の命令だ”…とな…。」
『…………』
その場の空気は静まり返った。
(…パチ…パチ…)
「…えっ?」
《パチパチパチパチパチパチ…》
その場で拍手があがった。「…ハハッ…」
「…うすけ…亮佑…亮佑!!」マスコミの中からオレを呼ぶ声が聞こえた。
(この声は…!!)
「…か…母さん…」オレの目から涙が溢れてきた。
「亮佑!!」
「うわぁあぁあぁあ!!!」
オレはその場で母さんと抱き合い泣き叫んだ。
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