バトルロワイヤル
「真弓!!」真弓の家族だ。
「お父さん、お母さん!!」真弓はすぐに駆け寄った。
「うえぇぇぇぇん!!寂しかったよぉ!!」
(よかったな…真弓…)
「亮佑君、ウチの子は…?」
「健太のお母さん…」
オレに話し掛けてきたのは健太の母親だった。
「…健太は途中で…」
「…そ…そんな…」
「…お母さん…これを…」
オレは健太が付けていたネックレスを渡した。
「…うっ…うっ…健太ァア!!」健太の母親はその場で泣き崩れた。
(なんて酷いんだ…)オレはこのバトルロワイヤルが憎くて仕方なかった。
「あの…」
「…はい?」
見知らぬ女の人に声をかけられた。
「私御堂と申します…。」御堂のお母さんだ。
「あの子はやはり…」
「僕達を守ってくれて…」
「そうですか…。よかった。」
「…えっ?」
「戒の姉と弟は今日の朝に訃報が告げられました。これで3人仲良く天国で私を待ってくれているでしょう…。」
御堂のお母さんはそう言ってその場を立ち去った。

オレはその後も1人1人の親や家族の質問に答えていった。
その後世界中にバトルロワイヤル中止のニュースがまわり、まさに世界で約500万人の学生の命が助かった。
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