バトルロワイヤル
「痛って……池野もっと優しくしてくれよ。」健太の傷に薬をぬった綿をつけていた。
「はい終わり、次は御堂君ね!」
「痛ッ…てて……まさか今日初めて会った先輩に手当てしてもらうなんて……」
真弓は御堂を見てニタッと笑った。
「はい、御堂君はこれでおわりね。」真弓の笑顔に御堂の顔が赤くなった。
「こじゃまの怪我も軽いわね!」児玉の腕に薬をつけた。
(ピチャ…)
「冷たっ!」真弓は驚いた声で言った。
「血…!!?児玉、服をぬいで!!」
「……大丈夫だ…」辛そうな顔で言った。
「真弓、どうした?」
「早く亮ちゃん、児玉の服を脱がして!!」真弓の顔はひきっている。
「わかった!!」
オレと健太と御堂で児玉の上半身の服を脱がした。
「オイ…児玉!!」
なんと児玉の腹部には少し深い傷があった。そこから血が出でいた。
「ちょっとどいて!!」真弓は御堂を突き飛ばした。
手には包帯を持っていた。

真弓は児玉の腹部を包帯で巻いて上から氷で冷やした。
「まだそんなに深い傷じゃないから1日安静にしてればだいぶ良くなると思う……」真弓は1段落ホッとした顔で言った。
「……よかった。」オレ達は声をそろえて言った。
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