バトルロワイヤル
「じゃあそろそろ休もかぁ……。」健太が言った。
「音楽室ではオレと真弓が守られたからここはオレが見張りするわ。」
「ウチもする!」真弓も言った。
「女の子があんま無理すんな…亮佑は大丈夫や。オレとは昔からの付き合いやからわかる…。」健太が言った。

オレ以外の4人は保健室の奥にいった。
「ふぅ………」
みんなが奥にいって10分くらいたった。
「先輩…僕も見張りします。」
「御堂!!」奥から御堂が出てきた。
「みんなは?」
「もぅ寝ました。」
「お前疲れてないんか?」御堂を見ていった。
「まだ大丈夫です。」

…………
沈黙が続く
「先輩……」
「ん!?」急に話しかけられたから声が裏返った。
「もぅ家族には会えないんスかね…?」
意味がわからなかった。
「どういうこと?」
「オレは姉ちゃんと弟がいるんだけど両方バトルロワイヤルに高校と小学校で参加させられているから………」
御堂の言っている意味がやっとわかった。
「オレがもしこれに生き残っても姉ちゃんと弟が生き残る保障なんて……」御堂は泣きだした
(ガタガタ…)オレの体も震えだした。
急に恐くなった。
「大丈夫だ」なんて気軽に言えなかった。
< 40 / 358 >

この作品をシェア

pagetop