バトルロワイヤル
「うぉぉおおぉ!!」
(バババババババッ…)健太は銃にまだ慣れていない。
「中川やめろ!弾の無駄だ!」児玉は叫んだが銃声によってかき消された。
(聞こえてない…!?)
「うおぉぉお!!」
(ババババババババ………カチッカチッ…)弾切れだ。
「なんだ?どうした!?」健太は急な球切れで焦っている。
(……チャンス!!)
「死ねぇえ!!」本田は机の影から机の上に出てきてチェーンソーを構えた。
(ブーン…)
「やめろぉおお!!」健太は叫んだ。
「もう遅い!!……」
(バーン)(キンッ)チェーンソーがはじかれた。
「誰や!?」本田は辺りを見回した。
(バーン)
「ぐわぁぁあ!!」本田は左足をかすらせ机から落ちた。
「オレの恩人に手を出すな!!」銃弾が飛んできた方向を見ると……
「御堂!!」御堂がいた。
「大丈夫か本田!?」御堂の近くから細川の声が聞こえた。
「そこかぁ!」御堂は机の上に立ち、細川に向けてハンドガンを撃った。
(ドンッ)
(カン)人に当たった音ではなかった。御堂が撃ったのは細川ではなく台に写った細川だった。
「お前が死ねぇ!!」
(バンッ)
細川は真上にいる御堂めがけて銃を放った。
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