バトルロワイヤル
9:52……
「あともうちょいで10時や!」真鍋は言った。
「そろそろ窓から見とこか……」
(…ガラガラ…)オレ達は理科室から出て廊下の窓からグランドを見ることにした。
「……トラックが見えてきたぞ!」
10:00……
《…ピンポンパンポーン。まもなくトラックが突入します。ピンポンパンポーン……》校内放送がかかった。
(ガッチャンガッチャン……)トラックは夜の爆発で焦げた所に停止した。

……10分後…
誰も出てこない。
そりゃそうだ。あんだけ昨日この場で殺されてたら簡単には出てこれない。
「まぁオレらはP研ところに向かおうぜ!」オレ達は健太の言う通り3階にあるRANルームに行った。
(…………………)
(ギョッ)オレは何かを感じとった。
「亮佑、どうしたん?」
「どうしたん?亮ちゃん風邪でもひいたん?」
健太と真弓はいきなりビクッとなったオレを見て言った。
「大丈夫やで……。」たぶんオレはこのとき苦笑いだっただろう。
(誰かに見られてる……気がする……)オレはそんな気がして仕方なかった。
「まぁそろそろ中に入ろうぜ!」すぐに切り替えてオレは言った。
「そやな!」
オレ達はいよいよ中に入ることになった。
< 88 / 358 >

この作品をシェア

pagetop