バトルロワイヤル

チーム戦

(ガラガラ…)オレ達はRANルームから出た。
「じゃあこっから初めてのチーム戦やな……」児玉は少し心配そうだ。
「あぁ。オレ達は絶対に誰も死なせない…。」
「おぅ!じゃあ……行くぜ…」健太はオレ達に背を向けて歩きだした。
「健太……」
健太の足が止まった。
「……死ぬなよ…」
健太は背を向けたまま手をふってまた歩き始めた。
「ちょっと待てよ中川!!」児玉はあわてて健太に続いていった。
「オレ達も行くぜ……」
(テクテク…)
1のDとはこの階につながる4階の階段近くだ。
「あそこの階段から来るぞ…!」オレは短銃を階段に構えて言った。
(……ザー)真鍋はトランシーバーを使った。
「こちらE地点、Dの敵はまだか!?」
(……ザー…後15秒でぶつかる!!)
「来るぞ!」真鍋はレーザーを構えた。
「10…9…8……」真弓はカウントをはじめた。
「…3…2…1…」
「武器を捨てろぉ!!」真鍋は叫んだ。
階段には2人の男がいた。
(ドンッ…)
(……えっ?)オレの頬をかすって何か黒い影が横切った。
「ぐおぉおぉう!!!」
「真鍋さん!」真弓が真鍋に駆け寄った。
真鍋は倒れていた。
…撃たれたのだ……。
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