女将ヤンキー優奈★
辺りは暗くなりはじめていた。
『もうそろそろで、デートと終わりだね』
由紀が空を見ながら言った。
『もうそろそろ解散ってメール送るか!』
拓也は携帯をとりだし慎吾にメールを送った。
数分後メールが返ってきた。
『慎吾、もうあと家に送るだけだからついて来なくていいって』
『じゃあ、帰りますか!』
『ちょっと待って!』
由紀が私達が帰ろうとしたのをとめた。
『なに?どうしたの?』
私は由紀に尋ねる。
『あのさ、あの二人、私の家と逆方向に歩いてるんだけど……
慎吾君、どこに向かってるの……?』