女将ヤンキー優奈★

私は家に着くと同時に拓也に電話をかけた。


『もしもし?なんだ優奈?』


『明日、駅に10時に来て』


『なんだ?デートの誘いか?』


拓也はヘラヘラしながら言った。



『ちげーよ!チームの奴で駅で調子にのってるやつがいるらしいんだ』



『なるほど。そいつらをシメるわけね』



『そういうこと。


慎吾にもいっといてくれる?』


『わかった。明日が楽しみだな』


電話を切り、私はふと考えこんでしまった。



『チームにそういや奴が出てくるのは、私にチームをまとめる力が足りないからかなぁ……

ねぇ、雅樹(まさき)さん……』


私の目から涙がこぼれた。


これ以上深く考えこみたくなかったので


わたしは眠ることにした。

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