女将ヤンキー優奈★
チームは素早く列をつくった。
一番前に私、その後ろに拓也と慎吾。
そして二人の後には200近くの仲間が並ぶ。
『お前今日遅刻したろ』
拓也の声がバイクの爆音でよく聞こえないが、かすかに聞こえてきた。
『まぁ……すまん!!』
私も大声で言う。
『次はちゃんとこいよ!
一応この大チームのリーダーなんだからよ』
慎吾がへらへらしながら言った。
『一応って……じゃ!行くぞ!』
私は右手をかかげた。
そして私達は、
天の川のように、爆音を引き連れながら国道を走りだした。