年上王子のお嫁さん☆


絋花は、まだ席についているあたしの前に座って

持っていた飴をくれた。




「まぁ、電話してみなよ。

もしかしたらデートのお誘いかもよ〜?」


「ん〜…そうならいいけど…」




可愛い包み紙の飴を受け取り、電話帳を開く。


…かけてみる、か。




「あたしは今からデートだから♪

早く帰って、それから電話しな?じゃ、また…明後日。」


「うん…また明後日ね。
飴、ありがとう。」




絋花と別れて、家路につく。


早く帰って電話しよう。





.
< 118 / 425 >

この作品をシェア

pagetop