年上王子のお嫁さん☆


約束のT駅に着いた。

時間的には予定通りだ。


早速、啓飛に電話する。




数回のコールで出る啓飛。



『もしもし?着いた?』


「うん。改札の近くで待ってるから。」





それだけの短い会話にも

心が温かくなる。




「…メイクでも確認してよ。」




蒸し暑くなってきた今日この頃。


汗でメイクが落ちていないか、確認する。




特に目立つところはなかったけど、一応グロスだけ塗り直して

鏡を見る。


髪型も、大丈夫だよね…?



緩く巻いた髪を撫でて、啓飛を待つ。




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