年上王子のお嫁さん☆
程なくして、啓飛が駆け寄ってきた。
「お待たせ。」
「…走ってきたの?」
額に汗が滲んでる啓飛にハンカチを渡すと、ニコッと笑った。
「ここから会社、近いんだ。
それに、早く華に会いたかったから…」
「啓、飛…///」
いきなりそんなこと言われたら……
さっきまで、受話器越しだった声を
こんなに間近で聞けていることが嬉しくて……
「……ほら、行くぞ。」
「ぁ、うん!!」
スーツを着てる啓飛の横には並べなかったけど、手を包む感触に
癒される。
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