年上王子のお嫁さん☆


携帯の電話帳から、無意識に探してしまう啓飛の名前。



ホントは、相談したいけど…




啓飛は仕事で忙しいから、余計な心配はかけたくない。


一瞬迷ったけど、クリアボタンを押して待ち受け画面に戻した。




……メールなんて、無視すればいいだけのことだよね?



だから、大丈夫

大丈夫………




言い聞かせるように唱えて


携帯を閉じる。




そして、またベッドに倒れ込んだ。





……ねぇ、啓飛…?



あたしのこと、離したりしないよね…?






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