年上王子のお嫁さん☆


聞き返したいところだったが

明日も会社で会うだろうし


なにより、手元のアイスティーがぬるくなる前に、華に飲ませたかった。




ちょっと駆け足で戻ると、あのベンチに座っている姿が目に入る。


よかった。

何もなかったみたいだ。





「お待たせ。
アイスティーで良かった?」


「うん。ありがとう。」



ニコッと笑う華に

持っていたアイスティーとレモンを渡す。


レモンティー、好きなんだったよな。




華の隣に座って、二人でアイスティーを飲む。


……ぁ。そうだ。





.
< 198 / 425 >

この作品をシェア

pagetop