年上王子のお嫁さん☆


水着から着替えて、プールを出る。


疲れきった顔をして車に乗る華は

“お子ちゃま”より“年寄り”がピッタリな感じ(笑)


よろよろ歩く彼女が可愛かった。



車に乗るなり、すぐに寝てしまう華。


その幼い寝顔に、緩む口元。




「……クスッ…」



まだ湿った髪を梳くと、指にまとわりつく。


それをギュッと握って

昼間のことを考える。




安藤さん、華に何を言ったのか…


気になって仕方ない。





「…絶対に泣かせない。」



長い睫毛がなびく瞼にキスをして

そう呟く。





.
< 203 / 425 >

この作品をシェア

pagetop