年上王子のお嫁さん☆
水着から着替えて、プールを出る。
疲れきった顔をして車に乗る華は
“お子ちゃま”より“年寄り”がピッタリな感じ(笑)
よろよろ歩く彼女が可愛かった。
車に乗るなり、すぐに寝てしまう華。
その幼い寝顔に、緩む口元。
「……クスッ…」
まだ湿った髪を梳くと、指にまとわりつく。
それをギュッと握って
昼間のことを考える。
安藤さん、華に何を言ったのか…
気になって仕方ない。
「…絶対に泣かせない。」
長い睫毛がなびく瞼にキスをして
そう呟く。
.