年上王子のお嫁さん☆


「…あの後、考えてみたんだけどね。

お水とお酒のグラスって、違うじゃない?
だから、まず間違えることはないと思うのよ。」


「……」



確かに、俺もそう思った。


…でも。




「安藤さんも酔っていたとか…

それに、華にお酒を飲ませる理由がないですよ?」




自分に言い聞かせるように

滝本さんを見ずに俯く。



だって

そうでもしなければ……





「あの日、茉莉ちゃんと仲良くしてる子に聞いたんだ。

そしたら『茉莉は下戸ですよ?』って、聞き返されちゃった。」





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