年上王子のお嫁さん☆
5、消えないのは
夏休みに入って、まだ2日。
毎日の猛暑に、ついダラけてしまう。
朝からクーラーを入れ
ベッドでのんびりしていると…
〜♪〜♪
「…ん?」
机に置いてあった携帯が鳴った。
それは、営業部の人たちと居酒屋に行ったときに
啓飛とデュエットした曲だった。
……なんで??
こんな時間に、この曲が鳴るのは
ほぼ有り得ない。
「……もしもし…」
戸惑いながらも通話ボタンを押すと、途端に聞こえてくる
愛しい人の
低く甘い声。
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