年上王子のお嫁さん☆


南原さん家では、柴犬を飼っている。

名前はジョン。



あたしがここに来てからすぐにジョンを飼い始めたらしいから、もう5年近い。


人なつっこくて、おとなしい性格の男の子。





「啓飛は久し振りだから、大きく見えるんだよ。」



確かに、あたしの家の前を通り過ぎていく南原さんとジョンを見つめながら

眩しすぎるくらいの日差しに目を細める。






………ん?


あれれ??





「……なんで、ジョンがいるの
わかるの…??」




アパートにいるハズだから、南原さんが歩いてることすら

わからないハズなのに。





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