年上王子のお嫁さん☆
あたしが聞くと…
『ぁ、バレた?
ちょっと下向いてみ?』
「下?」
言われた通りに下を向き
車が停めてあるところあたりに視線を落とすと……
「あっ!!!」
車の後ろから
ひょこっ と顔を覗かせた。
「啓飛!!
なんで!?」
まだ、8時半だよ?
なんでこんなところにいるの??
不思議に思って啓飛を見ていたあたしを見て
彼が笑う。
『驚いた?
……上がってもいぃ?』
「ぅ、うん…」
あたしの言葉にニコッと笑って
玄関に入っていくのが見えた。
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