内緒のkissマーク★




恥ずかしかっただけ。

きゅんってしたくなくて…。
赤くなってる顔を見られたくなくて…。


ただそれを隠したかっただけなのに。



「大沢ちゃん?どーしたの?」

「ううん。…なんでもないよ」

「先生、行っちゃったね」


そうだね。
私のせいで怒っちゃったんだよ…。


なんで素直になれないんだろ。


「あめ、ありがとうって言っておいでよ」

栞はなにかを察したのか背中をポンっと押した。


……言わなきゃだめだよ。

もっと素直にならないと。
逃げてちゃだめ。


私は教室を飛び出し先生を追いかけた。
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