子供は大人に恋をする
体がふわってなる感じがして、僕は思わず浅田さんの名前を呼びながらもっとクッションを押し付けました。


「ぁ、ふわって、なるぅ…!」


一瞬目の前が真っ白になって、体が痺れたみたいになりました。力が入らなくてクッションが床に落ちたけど拾えません。なんだかとっても気持ち良かったけれど、いけない事をした後みたいな気持ちになりました。浅田さんのクッションを使って、いけない事、です。僕はなんだかとてもドキドキして、お顔が熱くなって、胸がやっぱりきゅうーってなりました。いっぱい走った後みたいにはぁはぁなっちゃったけれど、嫌なはぁはぁじゃなかったので良かったです。


「お掃除、しなきゃ…」


ピンポーン、


「う?」
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