子供は大人に恋をする
お外が寒かったのか、浅田さんの足は冷たかったです。僕はずっとおうちの中にいるので、寒かったり暑かったりっていうのはあんまり感じません。毎日浅田さんが丁度いいあったかさになるようにしてくれているかららしいです、でも僕は一体どの機械がそうしてくれているのかわからないので不思議です。
キッチンについた浅田さんはビニール袋からいっぱい食べ物を取り出しました。今日のご飯はなんでしょう。

「浅田さん、今日のご飯は何ですか?」
「うん、寒いからシチューにしようと思ってね」
「わぁ! シチュー大好きです!」

あったかくてとろんってしたシチューが僕は大好きです。嬉しくてまた浅田さんの足にぎゅうって抱きつきました。
浅田さんは僕を抱っこして、おんなじ目線になる所まで持ち上げました。なんで持ち上げられたのかわからなくて、僕は首を傾げてしまいましたが次に浅田さんが言った言葉ですぐに分かりました。

「言う事は?」
「あっ……えと、あの、浅田さん、おかえりなさい!」
「よく出来ました」



それから僕たちは、ちゅうをしました。
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