『クルマとタバコとカンコーヒーと…』【リアル物語ケータイ小説版】
第82話
病院の近くにこれから生活をするアパートがある。
水色の外壁に白色の窓枠。
アパートというよりコンドミニアムの様なリゾート気分が味わえるような建物。
フロントでチェックインを済ませた昭太郎はデニスと名乗る長身の支配人に連れられ、55と書かれた扉に案内された。
トイレから出てきた昭太郎は開口一番
「かーちゃん!やっぱ風呂釜ねぇーよ」と少し興奮気味に言った。
「そうなの、それは困ったわねぇ」
と言いながらも忙しくレンジ周りをチェックして引き出しを開け閉めする母親。
「そういう文化なんだろうな」
「そうなのかしら・・・」上の空で冷蔵庫をチェックする母親。
「テレビが天井から吊ってあるよ」
「首が痛くなりそうね・・」
荷物を下ろした昭太郎は大きなサイズのベットで眠り始めた・・・。
長い昼寝から起きてきた昭太郎は母親流に改造された部屋を見て失笑した。
「なんだこりゃ、ソファーの位置もテーブルの位置も、テレビも移動したの?」と呆れながらも感心する昭太郎。
父親のお位牌もキチンと飾られていた。
「この方が生活しやすいでしょ」とエプロン姿の母親は満足げだ。
「テレビ一人でおろしたの?」
「迎えの日本人の方が手伝ってくれたのよ」
「えっ、ここに日本人いるの?」
「ここのアパートに1組、道路渡ったところのアパートに4組いるらしいわよ」
「へぇー、何か心強いな」
「そうね、後でみなさんが挨拶に来るわよ」
「ここに?」人差し指で床を指す。
「そうよ」
「いつ?」
「6時だから・・・20分後かしら」
「かしらって・・・」
エネルギッシュでアクティブな母親に唖然として、着替え始めた。
病院の近くにこれから生活をするアパートがある。
水色の外壁に白色の窓枠。
アパートというよりコンドミニアムの様なリゾート気分が味わえるような建物。
フロントでチェックインを済ませた昭太郎はデニスと名乗る長身の支配人に連れられ、55と書かれた扉に案内された。
トイレから出てきた昭太郎は開口一番
「かーちゃん!やっぱ風呂釜ねぇーよ」と少し興奮気味に言った。
「そうなの、それは困ったわねぇ」
と言いながらも忙しくレンジ周りをチェックして引き出しを開け閉めする母親。
「そういう文化なんだろうな」
「そうなのかしら・・・」上の空で冷蔵庫をチェックする母親。
「テレビが天井から吊ってあるよ」
「首が痛くなりそうね・・」
荷物を下ろした昭太郎は大きなサイズのベットで眠り始めた・・・。
長い昼寝から起きてきた昭太郎は母親流に改造された部屋を見て失笑した。
「なんだこりゃ、ソファーの位置もテーブルの位置も、テレビも移動したの?」と呆れながらも感心する昭太郎。
父親のお位牌もキチンと飾られていた。
「この方が生活しやすいでしょ」とエプロン姿の母親は満足げだ。
「テレビ一人でおろしたの?」
「迎えの日本人の方が手伝ってくれたのよ」
「えっ、ここに日本人いるの?」
「ここのアパートに1組、道路渡ったところのアパートに4組いるらしいわよ」
「へぇー、何か心強いな」
「そうね、後でみなさんが挨拶に来るわよ」
「ここに?」人差し指で床を指す。
「そうよ」
「いつ?」
「6時だから・・・20分後かしら」
「かしらって・・・」
エネルギッシュでアクティブな母親に唖然として、着替え始めた。