『クルマとタバコとカンコーヒーと…』【リアル物語ケータイ小説版】
第85話
星空が綺麗な夜だった。
山梨の実家より星が多く見えたラングの初日。
向かいのアパートに住む付き添いの川島と昭太郎は白い街灯に照らされる外の階段で座りながら話していた。
「みなさんがいて心強いですよ」
同じぐらいの年齢の川島に親近感を持ちながら話す昭太郎。
「そんなことないよ実際、僕も最初はそう思ったけど全員で集まるのは、今日みたいに新しく日本人がここに来た時と、帰る時にやる食事会ぐらいで普段は挨拶するぐらいだよ」
クールに淡々と話す川島。
「そんなもんですか」
「そうだね、僕も楽しくやった方がいいと思うんだけど、現実はみんな大病人を抱えてて、いつ移植が来るのかってピリピリしながら生活してるんだ、節約しながらね」
「なるほどねぇ・・・そんなもんですか」腕組みをしながらの昭太郎。
「大林君は来たばっかりでまだ緊張感無いかもしれないけど、手術の連絡が入ったときは奇跡が起きたように嬉しいんだ。でも、正直、みんな待ってるわけだから自分だけ喜ぶわけにいかなくて、対外的に大喜びはできないんだよ」
「なんか、嫌な感じですね」
「そのうちわかるよ・・・」
・・・・・
星空が綺麗な夜だった。
山梨の実家より星が多く見えたラングの初日。
向かいのアパートに住む付き添いの川島と昭太郎は白い街灯に照らされる外の階段で座りながら話していた。
「みなさんがいて心強いですよ」
同じぐらいの年齢の川島に親近感を持ちながら話す昭太郎。
「そんなことないよ実際、僕も最初はそう思ったけど全員で集まるのは、今日みたいに新しく日本人がここに来た時と、帰る時にやる食事会ぐらいで普段は挨拶するぐらいだよ」
クールに淡々と話す川島。
「そんなもんですか」
「そうだね、僕も楽しくやった方がいいと思うんだけど、現実はみんな大病人を抱えてて、いつ移植が来るのかってピリピリしながら生活してるんだ、節約しながらね」
「なるほどねぇ・・・そんなもんですか」腕組みをしながらの昭太郎。
「大林君は来たばっかりでまだ緊張感無いかもしれないけど、手術の連絡が入ったときは奇跡が起きたように嬉しいんだ。でも、正直、みんな待ってるわけだから自分だけ喜ぶわけにいかなくて、対外的に大喜びはできないんだよ」
「なんか、嫌な感じですね」
「そのうちわかるよ・・・」
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