コモレビ
「部活ぅ?」
あたしは驚き混じりの変な声を出した。
「どしたの…?変な声出して…。」
「ぃ、いや、なんでもッ!」
私は焦りながらも冷静に答えた。
「私は卓球だけど…、杏里は?」
え…?あ、あたしは…。
「ぁ、アタシは…音楽系…カナ?」
あたしは昔から歌を歌うのが大好きだった。
だから少しは興味がある。
「だったら合唱部じゃない?」
「えー。歌うのがスキでも…。地味じゃない?」
反論するあたし。
「じゃあ、吹奏楽部?」
…吹奏楽?それって楽器吹いたりするヤツ?
「吹奏楽ねェ…。」
あたしは考え深げに呟いた。
「いーんじゃない?杏里は吹奏楽似合いそう!
一緒の部活がよかったけど、吹奏楽にすれば?」
瑠那…。ありがとう…!
「ぅんッ!今日の放課後に見学してくる!」
私は少しワクワクして今日を過ごした。
―――今から運命の人と会うとは知らずに