最強乙女ちゃん
「アン夕…優月が好きなの?」
まだ俺の携帯をいじっている剣崎
「…わかんねぇよ。
ただ優月ちゃん見ると
どうしようもないくらい
守ってあげたくなる……」
ベッドで寝ている優月ちゃんを見る
さっきのような苦しそうな表情はなく
スヤスヤと眠っていた
「私はアンタみたいなやつ大嫌いだけど
本気で優月のこと好きになるって
言うなら、話は別。」
「………え?」
「少しくらいなら
協力してあげてもいーよってこと」
ふんっと鼻を鳴らす剣崎は
優月ちゃんのことを本気で
心配してんだなーって思った
…なんとなく、俺はこいつとなら
男女の友惰もアリかもって思った