最強乙女ちゃん





私は残り一個のお菓子を
ぱくっと口に入れた



「あーっズルイ!!」


「おいひー」




もぐもぐと口を動かしていると
背後からなにやら気配が…



「って、賢悟か」


「え、俺じゃ駄目?」



今放課後だけど今日初めて見たかも。

やっぱりあれかな、
ギャルの子に埋められてて見えないのかな




「そいじゃ私は退散しよっと」


「えーまだいいじゃん」


「私は彼氏と仲良く帰んの。
優月もさっさと部活行きなさいよ」


「…はぁーい」




ちぇー

最近、部活つまんないんだよね

練試も大会もないしさ




「優月、俺のこと忘れてない?」


「…ん?ああ、ごめん忘れてた」




私今、1人で教室出てこうとしたよ

ヤバイヤバイ…





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