最強乙女ちゃん
周りの男達は呆気に取られている
菜々子だけが吹き出すのを我慢していた
「女の子に手を上げるなんて最低ー」
いつもは見せない黒い笑顔を浮かべた私に
男達の顔から血の気が引いていく
手を掴まれた男はなんとかして
逃げ出そうとするが
私はびくともしない
それどころか軽く捻り挙げてやった
「い、いてぇぇぇえ」
「菜々子に手を上げようとするから」
ふんっと鼻を鳴らして
男の手を離してやった
それだけなのに、
男達は悲鳴を上げて
どこかへ逃げていった