最強乙女ちゃん







(今日の当番は3人かぁ…)



食卓につくとガタイのいい
3人の男性が目に入った



畳の上にある大きなテーブルを
母、ジジィ、お弟子さん×3と
私で囲んでいた




「…おい、悠馬(ユウマ)はどうした」


「今日も遅くなるそうですよ」



眉間にしわを寄せて聞くジジィに
お母さんが優しく答えた



「…………そうか。」


こめかみがピクっとなったが
それ以上は何も言わない



…って、なんで悠馬はよくて
私は駄目なわけーーー!!?



と叫びだしそうになるのを抑え
淡々とご飯を口に運んでいく



あ、悠馬って言うのは
私の一つ下の弟。


一応、柔道もやっているが
私ほど気を入れてやっていないので
それほど強くは無い




「……ただのチャラ男じゃん」



誰にも聞こえないように呟く


悠馬は夜遅くに出歩いてよくて
私は駄目なんて…不公平すぎる…





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