☆私とアイツ☆
私とアイツ…?

「おーい!さくらー?」

遠くから聞こえてくる声で
目が覚めた。

「早く起きないと遅刻するぞ?」
この声の主は…

尊(ミコト)だ。私とコイツは
小さい頃からの付き合いで

家もお隣同士で親同士も
仲がいい。

おまけにコイツの兄と
私の姉は夫婦なのです…。

それに!
クラスが離れたことがない!

さすがにこんなに
ずっと一緒にいると

もう家族なような感じがする。


「うーん…。後5分だけ…」

「なんか忘れてない?」

「何がー?」

私はまだ頭が回転していない。

「今日は高校の入学式だよ?」

しばらく沈黙が続く。

「あぁー!!」

慌ててベッドから飛び出る。

起きたばかりで足元がおぼつく。

自分の足が床に置いてある
ぬいぐるみに当たって

転んだ!っと思ったら
尊の腕の中にいた。

「あっぶねー!」

「…は、離してよ!」

なんかわかんないけど
ドキドキする…

「はいはい、」

尊から離れて階段を下りる。

「ありがとう…」

すっごく照れくさい!
てかなんで尊なんかに

ドキドキしてんの!?
わけわかんない!

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