☆私とアイツ☆




ぎゅうっ―――




私は尊に抱きしめられた。



ヤダ…

今、こんなことされたら…
余計にみじめだよ…




私は力いっぱい尊の胸を押した。

でも、
女の力じゃ男に敵うはずない。


全然ビクともしない。



嬉しいのと、
虚しいのが重なって

涙が溢れてくる。





「思わせぶりなことしないで!!」

やっとのことで
尊の腕の中から脱出した。



そのまま
「ただいまー」と、

リビングに入って行く。






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