☆私とアイツ☆
「おい。行くぞ??」
尊はそう言って
先に歩いて行ってしまう。
私は小走りでついて行く。
ガチャッ―――
この前
お姉ちゃんから
渡されたカギで玄関を開ける。
“にゃーんっ”
泣き声のする方に
目を向けると、
そこには
お姉ちゃん家のネコの
【キャロライナ】ちゃんがいた。
お姉ちゃんの趣味って
本当に変わってるなー。
「キャロライナー。
久しぶりー。
私のこと覚えてる??」
そう尋ねると
キャロライナは私の足元に
擦り寄ってきて
“にゃん”っと返事をした。
「俺のことも覚えてるかー??」
尊が尋ねると
キャロライナはまた“にゃん”っと
返事をした。
かわいいなー…。
キャロライナっ。