左肩の重み~美香story~
付き合う前
私が就職した先に、彼はいた。
3つ年上の彼は、私の指導係。
最初の印象は、仕事をバリバリこなすクールな人。
実際彼は、彼の同期の中でも一番の出世頭と呼ばれていた。
「原田、この資料明日までに作っといて」
「はい」
はっきり言って、資料作りは苦手だ。
Excelを使って、表やグラフを作らないといけないから。
中学で初めてパソコンに触れてから、どうもExcelだけは克服できない。
だからといって、社会人にもなって誰かに聞くなんて出来ない。
そんなの、自分が出来ない人間みたいで恥ずかしい。
昔から、人に弱いところを見られるのが大っ嫌い。
人の前では、常に完璧でありたい。
頼る=弱みをさらけだす、そんな方程式がいつの間にか自分の頭の中に出来ていた。
だからなんでも、一人でこなしてきた。
3つ年上の彼は、私の指導係。
最初の印象は、仕事をバリバリこなすクールな人。
実際彼は、彼の同期の中でも一番の出世頭と呼ばれていた。
「原田、この資料明日までに作っといて」
「はい」
はっきり言って、資料作りは苦手だ。
Excelを使って、表やグラフを作らないといけないから。
中学で初めてパソコンに触れてから、どうもExcelだけは克服できない。
だからといって、社会人にもなって誰かに聞くなんて出来ない。
そんなの、自分が出来ない人間みたいで恥ずかしい。
昔から、人に弱いところを見られるのが大っ嫌い。
人の前では、常に完璧でありたい。
頼る=弱みをさらけだす、そんな方程式がいつの間にか自分の頭の中に出来ていた。
だからなんでも、一人でこなしてきた。