左肩の重み~美香story~
温かい甘い甘いカフェオレを飲んで、一人でパソコンの画面と睨めっこする。


誰もいない、シーンとした空気が好き。


「早く帰った方がいい」


でもある日、私のこの大切な時間が奪われた。


慌ててノートパソコンを閉じて、声のした方を振り返る。


そこには、今まで他の部署との会議に行っていた佐伯さんの姿があった。


「残業、じゃないよね?」


「はい」


「私用?」


疑わしそうな目で、私を見てくる。


「・・・違います」


この状況をどうにか逃げ出したいけど、それはもう無理な気がした。


早く帰ればよかったと、今更襲ってくる後悔。


でももうしょうがない。
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