カラメル
それからすぐにチャイムが鳴ってまた憂鬱な授業が始まった。
またお前は外の景色ばかりを見るようになって。
俺は先生の話を聞きながら
外ばかりを見るお前を盗み見した。
空を眺めるお前の瞳は綺麗で
いつもうるさいお前の
そのギャップに
俺の心臓はうるさいくらいドキドキいってて。
(あ〜..やっぱり俺ナナのこと…すき‥なのかな。)
そうは思っても
授業が終わった後も
俺はお前に話しかけることもできなくて。
お前から話しかけてくれることもなくて。