悪の姑シリーズ
 それからも、ずっと姑達の嫌がらせは続いたのである。

 嫌がらせをしている時の姑達の顔は、本当に醜く思え、私は悔しくて仕方なかった。

 私は昔から明るく、友達も多い方で、誰かがいじめにあっていれば絶対助けたし、例えそれで自分が誰かに殴られても、殴り返すくらいの性格だった。曲がったことが嫌いで、真っ直ぐに生きてきたと自信を持って云える。しかし、精神的なダメージは強く、今までの私とは別人のように暗くなっていくのが、自分でも分かった。

 実家にいない時は、姑達五人が、私の携帯電話に、罵倒する電話やメールを送ってきており、小姑の彼氏と、夫の友人達、男三人は、姑と小姑の命令を忠実にこなす、まるで家来のように。小姑は、男三人に、自分の身体を提供していたようだった。そして、男三人を操ることに成功したのである。

 それはとても陰険で、私の精神を崩壊させるくらいの効力があった。

 それでも私は夫の家族や友人だからと、一年近く我慢していたのだが、とうとう耐え切れず、私は夫に全てを話した。けれども、夫は黙って聞くだけで、何も答えなかったのである。元々、夫は無口で、口数は少ないが、こんな時に黙られてしまうと、何を考えているのか不安だった。それに、夫のいる時と、いない時では姑達の態度が違うことから、私の云う話しを、夫は信じていないから黙っているのではないかと、心底愕然としたのを覚えている。

 それからも、何が変わるわけでもなく、結局私は、独りで耐える日々が続き、何度も死のうと思い、自殺未遂までした。その頃には、あれほど云われていた私の体型は、みるみる痩せており、十五キロも体重は減っていたのである。
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