DislikeMan~男なんて嫌い~
早苗って、合コンが大好きで彼氏を作らないって思ってたけど、本当はそうじゃないのかも。
彼氏ができないから、合コンで紛らわせてるのかも知れない……。
「早苗?私と一緒に如月さんに会って?」
「え?ホント?」
なぜか心持ち顔が明るくなったような気がする。
早苗って、如月さんが好きなのかな?
「うん。……そうだよね。一度努力してみてダメでも、諦めちゃいけないよね。私、頑張ってみる」
なんとなく、早苗のあの寂しそうな顔を見てると、頑張らなきゃいけないんだって思った。
早苗だって、十分かわいいし、面白いし、男子に人気があるほう。
だけど、みんな友達って感じに接してるから、なかなか彼氏ができないのかも。
だから、私が早苗と一緒に男子と接して、早苗に彼氏ができるようにお膳立てしてあげるべきかなって思った。
……本当に早苗が彼氏が欲しいと思ってるのかどうかはわかんないけど。
「じゃ、明日連絡してみる。予定立ったら早苗に報告するね」
「うん、お願い」
やっぱ、如月さんのことになると楽しそうだなぁ、早苗。
少女のような(今も少女なのかなぁ?)笑顔で喋る早苗を見ながら、案外早苗ってわかりやすいんだなと思って、顔が緩む。
「純粋だな」
思わず呟く。
「なんか言った?」
「いや、なんでもない」
あわてて笑顔を見せて、明日如月さんに忘れないで連絡しなきゃと思った。