DislikeMan~男なんて嫌い~
次の日。
忘れないようにと、メモまでしておいた如月さんへの電話。
お昼を少しすぎたくらいに、ケータイのメモリーから如月さんの名前を探して、電話をかけた。
「……もしも~し?」
少し間延びした声が聞こえた。
「あ……あの…」
如月さんの顔を必死で思いだしてたら、言葉が見つからない。
「あぁ、恋歌ちゃん?」
なぜわかったのだろう、如月さんは少し嬉しそうな声で私の名前を呼んだ。
「え…えぇ」
「嬉しいなぁ、電話してきてくれて」
電話口から星でも飛び出してきそうな声で如月さんは喋る。
「どうしたの?」
何かあった?とのんきな如月さんにちょっと苦笑しながら、ようやく冷静に戻る。
「あの…。今度、会えません?」
何の前置きもなく単刀直入に言っちゃった。
どうか、誤解されませんように……。