DislikeMan~男なんて嫌い~
今日が木曜日だから…5日後か。
5日の間に決心が揺らがなきゃいいんだけど…。
プルルルルルル___
ケータイの音にはっと我に返り、あわててケータイを取る。
タイミングよく、早苗だ。
「もしもし?」
「あ…恋歌?」
なぜか早苗の声が沈んでいる。
何か…早苗に何かあったのだろうか…。ふとそんな不安がよぎった。
「どした?」
わざと明るめの声で早苗に問いかけるけど、早苗は"うん…"と小さく返すだけ。
「何があったの?今どこ?」
勢いよく聞いても、早苗の返事は変わらない。
「恋歌…良く聞いて…。薪坂さんが…目覚ました!!」
「え―――?」
どうしてそんな嬉しい知らせをそんな声のトーンで話すのだろうか…。
「でね…恋歌に…会いたいって…」
そう言うと早苗はでっかい欠伸をした。
……ただ単に眠いだけかよ、おい。
心配したうちがバカみたいじゃないかよ、おい。
勝手に一人でキレながら、早苗の言ったことを頭の中で整理してみる。
薪坂さんが目を覚まして、私に会いたいと言っている。
……なんで私?