DislikeMan~男なんて嫌い~
「何言ってんの。恋歌以外に誰が似合うのよ、こんな服」
自分だって着てるくせに、意味の分からない褒め言葉を口にする。
実際、早苗の方がよっぽどかわいい。
「そうだよ。恋歌ちゃんなら、絶対似合うから。ね?」
とっても優しい表情をして如月さんも言ってくれるけど、納得できない。
「恋歌ちゃんのこういう姿、見てみたいな、俺」
とても断りきれないような上手い言い方。
「でも…」
「はい、とにかく選ぶ。文句は着てからにしてください。着る前からぐだぐだ言ったって仕方ないでしょ」
早苗の強気な発言に少し背中を押されながら、ちょっとずつドレス達に近寄っていく。
近づいて、見れば見るほど綺麗で高価なドレス。
やっぱり、これを着るのはちょっと抵抗がある。
1つずつ見て、自分の気に入りそうなドレスを探す。
最初こそ、怖気づいてたけど、段々楽しくなってきて、早苗と2人キャッキャッいいながら選んでいった。