DislikeMan~男なんて嫌い~
如月さんの横に立ってる少しふくよかな男性が、如月さんのお父さんで如月友秀さん。
そのお父さんの隣に気品たっぷりで控えてるのが、如月さんのお母さんで、如月弥生さん。
二人とも、お金持ちを連想させるような雰囲気。
如月さんは、そこまでじゃないけど、ご両親と一緒なら、私たちなんか近寄れないオーラが立ち込めるんだろう。
急にまわりが騒がしくなって、我に返る。
如月さんの挨拶が終わって、みんなが拍手しているところだった。
私も加わって、拍手をする。
チラッと時計を見てみると、如月さんとの約束時間まではまだ30分以上ある。
そばに置いたお皿を取って、また食べ始める。
気が付いてあたりを見回してみると、早苗の姿が見えない。
焦ってきょろきょろしてみるけど、どこにもいない。
どうしよう……。
早苗は、ケータイ持ってるだろうから、時間は分かるにしても。
1人でいるの、イヤなんだけどな……。
「おぉ、ねーちゃんっ!!おじさんと一緒に飲まね?」
「ちょっと……」
もういい加減酔っ払ったおじさんが絡んでくる。
それをどうにか断るので、必死。