DislikeMan~男なんて嫌い~



「ちょっと待ってよぉっ!!」


しばらく歩いて、図書館近くまで来たとき、後ろから聞きなれた声がした。


「何よ」


振り向きもせず、言った。


「・・・怒ってる?」


「別に」


完全に怒ってるって口調で言う。


「怒ってるよぉ・・・。ごめんっ!!嘘だから、あれ」


「ふぅん。で?」


「で?って・・・」


めっちゃ焦ってる早苗をよそにスタスタと歩く。


「私がやったみたいに絡んでたわけじゃないけど、お酒呑んでちょっと酔って、いつもの恋歌じゃ考えられないくらい普通に男性陣と喋ってたのは事実っ」


早苗の言葉にピタッと足を止め、ゆっくりと振り向いた。



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