DislikeMan~男なんて嫌い~



大学用のかばんからレポートやら宿題やらを取り出す。


ページをめくって、やり残しがないかどうかを確認する。


「お、ちゃんとやってある。偉いぞ、私」


……誰も言ってくれないから自分で言う。


すべてやり終えていることを確認すると、かばんに戻して学校に行く支度を整える。


全部やることは終わって時計を見ると7時45分。


大学が開くのは8時からだから、今から行ってもいいけど……。


ま、たまには早く行って見るのもいいかな。


そう思うと上着に腕を通して、鍵を手にして玄関へ。


かばんを背負って、靴に足を通すと、戸締り、火の元などを目で確認する。


玄関からほぼすべて見渡せるから、このマンションが好きなんだよね。


「よし、大丈夫。……行ってきますっ」


景気よく挨拶をして、玄関を勢いよく開けると、朝の眩しい太陽と、心地よい風が髪を靡かせる。


鍵をかけて、元気に歩き出した。


< 197 / 400 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop