DislikeMan~男なんて嫌い~
大学用のかばんからレポートやら宿題やらを取り出す。
ページをめくって、やり残しがないかどうかを確認する。
「お、ちゃんとやってある。偉いぞ、私」
……誰も言ってくれないから自分で言う。
すべてやり終えていることを確認すると、かばんに戻して学校に行く支度を整える。
全部やることは終わって時計を見ると7時45分。
大学が開くのは8時からだから、今から行ってもいいけど……。
ま、たまには早く行って見るのもいいかな。
そう思うと上着に腕を通して、鍵を手にして玄関へ。
かばんを背負って、靴に足を通すと、戸締り、火の元などを目で確認する。
玄関からほぼすべて見渡せるから、このマンションが好きなんだよね。
「よし、大丈夫。……行ってきますっ」
景気よく挨拶をして、玄関を勢いよく開けると、朝の眩しい太陽と、心地よい風が髪を靡かせる。
鍵をかけて、元気に歩き出した。