DislikeMan~男なんて嫌い~



電車が止まり、ドアが開くと、雪崩のように人が入る。


この前の駅から乗ってる人、降りてくる人もいるから駅は押し競饅頭状態。


流されるまま電車に乗り込んで、座席を見るけど、どこもいっぱいで立ってるしかない。


大学までは駅4つ分だから、そんなに苦ではないんだけど。


吊り革につかまって電車に揺られること20分。


私が降りるべき駅に着いた。


また、流されるままドアから降りようとして気が付いた。


私の降りるドア、こっちじゃない!!


頑張って流れから抜け出して、ドアに張り付く。


流れが弱くなってきたところで逆側のドアに駆け出す。


間一髪、私がホームに降り立ったと同時にドアがプシューっと閉まった。


「危ない…」


ハァハァいいながら電車を見送る。


かばんをよいしょっと背負いなおして、改札口に向かう。


駅の時計は8時5分を指している。


あれ、いつもより遅い。


でも、まだ25分あるから大丈夫か。


そう思い直すとまた元気よく歩き出した。
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